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雑学・豆知識

【おせち料理のいわれ】3皿目「黒豆」

2019.08.23

こんにちは、久松のヒサノです。
お正月に食卓に並ぶ「おせち料理」。
見た目も華やかでとてもおめでたい料理ですが、料理ひとつひとつの意味をご存知ですか?
今回はおせち料理の中から、第3弾『黒豆』をご紹介します。

黒豆は、その名の通り黒いですよね。
大豆の仲間なのになぜ黒いのか?というと、黒豆は皮にアントシアニンという色素を含むためです。
黒豆は最初から完全に黒いわけではないため錆びた釘と一緒に煮込むのですが、
釘に含まれている鉄の成分が黒豆のアントシアニンと反応することで、黒豆がより黒くなるそうです。

そんな黒豆には、3つのこんな願いが込められています。

「健康」
黒豆の“豆”をから「まめに動き、まめに暮らせるように」という願いが込められています。
「まめ」という言葉には、元気、丈夫などの意味があります。

「厄除け」
道教では、黒色は邪気をはらう魔除けの色とされています。
「1年間の厄払いをして、今年1年元気に過ごせるように」という願いが込められています。

「長寿」
地域によってまめにしわを寄せるかしわを寄せないかで少し理由は変わりますが、長寿の願いも込められています。
関西ではしわが寄らないように煮て、しわが寄らないよう長生きできるようにと考えられています。
一方、関東では黒豆にしわができるように煮て、しわが寄るまで長生きできるようにと考えられています。

今回はおせち料理の一品「黒豆」をご紹介しました。
黒豆が黒いからこその願いがあったり、調理法も様々ですね。
縁起物はじっくり時間をかけて作られていることも、意味を通して伝わってきます。

博多久松では、8月よりおせち料理のご予約を受け付けております。
年末年始に向けておせちの準備を始めてみるのはいかがですか?
※画像をクリックすると特集ページに移動します。
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