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雑学・豆知識

葉っぱは食べる?春を彩る桜餅

2019.03.20

こんにちは、久松のヒサノです。
まだまだ寒いですがそろそろ桜のシーズンですね。
予報によると、福岡では3月末頃には桜が満開になるそうです。

桜餅も、桜の時期に販売されていますよね。
また、3月は桃の節句もありますのでその日に合わせてよく目にする機会が多いように思います。

今が旬な桜餅ですが、どうして桜の葉っぱが食べられるようになったかご存知ですか?
今回は、桜餅についてご紹介します。

桜餅の葉っぱは食べる?食べない?

桜餅といえば桜の葉でぴんく色の餅菓子を包んだ物ですが、皆さんは桜の葉をそのまま一緒に食べますか?
好みにもよりますが、塩漬けされた桜の葉を巻くことで桜餅に塩気や優しい桜の風味が移って、より美味しく頂くことができます。
また、桜の葉を巻く理由には香りを添えるだけでなく、葉で包むことによって桜餅の乾燥を防ぐためでもあるそうです。

桜餅に使用されている桜の葉は、やわらかく毛が少ないオオシマザクラの葉が素材となっています。
桜餅の独特の香りは、この塩漬けされた桜の葉に含まれる「クマリン」という成分によります。
クマリンとは、桜の葉に代表される芳香成分の一種です。

いい香りをもたらしてくれるクマリンですが、多量摂取は肝臓・腎臓に対しての毒性が懸念されているため、一度に過剰摂取するのは避けるようにしましょう。

葉っぱを巻いた理由

発案したのは江戸時代、山本新六という向島にある長命寺の門番です。
桜の葉の掃除に苦労していたため、なんとか葉を利用できないかと考え、そこで桜の葉を塩漬けにしてお餅を包んだそうです。
それが江戸で流行し、江戸(関東)ではお寺にちなんで「長命寺」または「長命寺餅」と呼ばれています。

関東と関西でちがう?

ちなみにですが、関東では「長命寺」と呼ばれるのに対し、関西では「道明寺」と呼ばれています。
そして呼び方だけでなく、作り方も異なります。

「長命寺」は小麦粉を使用した生地を焼いた皮で餡を巻いたもの。

「道明寺」は道明寺粉を使用しています。道明寺粉とは、水に浸し蒸したもち米を干して粗めにひいたものです。
これを蒸して色付けし、餡を包みます。
そのため、関西の桜餅はつぶつぶとした見た目であり、お米が残ったような食感になっています。

いかがでしたか?
見た目も華やかで、食べても春を楽しめる桜餅。
使用される葉っぱも決まっていて、ルーツを辿ると様々な文化も浮かび上がりました。
私は葉っぱも一緒に食べる派ですが、これからも香りや味を楽しんで食べようと思います。
皆さんもお好みの食べ方で春を楽しまれてください♪

 

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