梅について
一般的に梅の花は南の方から咲き始め、2月から3月が開花時期となります。
梅の種類は多く、花の色は白からピンク、赤に近いものまで様々です。
そうして花が咲き終えて6月頃になると、梅の実が熟し収穫となります。
梅にはいくつも種類がありますが、大きく「実梅」と「花梅」に分類されます。
『実梅』実を食べる目的で栽培される梅。
『花梅』花を観賞する目的で栽培されている梅。
それぞれの目的に合わせた品種改良が行なわれているのですが、種類によっては花梅と実梅を両立している物もあるそうです。
天神様
梅の実を塩漬けにして日干しすると、あの酸っぱい梅干が作られます。
実ですので、梅干を食べると中には種がありますよね。
この種の更に中にあるものをご存知ですか?
種を割ると「仁」が入っており、それは「天神様」と呼ばれています。
これは太宰府天満宮の天神様として祭られている菅原道真が梅干を好んでいたことに関係しており、菅原道真の死後に庶民が梅をありがたいと思うようになったそう。
そうして梅の中心に天神様がいると信じられるようになり、今もこうして「天神様」と呼ばれています。
梅干の酸っぱい正体
梅干しは想像しただけでも酸っぱいですよね。
あの酸っぱさの理由はその成分にあります。正体は、クエン酸とリンゴ酸です。
クエン酸を含む代表的なものはレモンが挙げられます。
胃腸の働きを促進して食べ物の分解を進める働きを持ちます。
そのため代謝をスムーズにしてくれると期待されているので、疲れ予防にも!
リンゴ酸は、疲労の一因とされる乳酸の分解を促進してくれます。
「運動をすると乳酸が溜まる」とよく耳にします。
つまり、乳酸を分解することで疲労の要因を取り除いてくれる効果が期待できるのです。
これからの時期、梅の花や実を見かける機会が増えてくると思います。
昔から親しまれている梅について、ぜひ触れてみてはいかがでしょうか。
最新情報をお届けします