7月1日から7月15日まで櫛田神社、博多リバレイン、ソラリア、キャナルシティ博多など14ヶ所で飾り山笠が飾られ、10日から山笠の調整、ルート、流れの確認等で流舁きが行われているようです。
山笠本番は人が多く、実際見に行くことはなくいつも中継ばかりだったのですが、練習風景も見学できるのは知りませんでした。
ただ、コースが年によって異なるため、関係者に聞かないとわからないそうで、どうやら出発前の山小屋周辺が穴場のようですね。
見学に行かれる際は早めに行くのがよさそうです。
人が大混雑する山笠ですし、人ごみが苦手だけど興味がある方は流舁き見学を検討してみてはいかがでしょうか?
さて山笠は神事のため、禁忌(きんき)や断ちごとがあります。
山笠の歴史は760余年経った今も厳守されています。
- 胡瓜断ち(きゅうりだち)
輪切りにしたキュウリの切り口が、山笠の祭神(さいじん)・祇園神 スサノオノミコトのご神紋である木瓜(ぼけ)の花に似ていることから、ご神紋を口に入れることは恐れ多くもはばかられると恐れ、氏子(うじこ)が食べることを遠慮したことから由来するそうです。 - 女人断ち(にょにんだち)
山笠行事の開始となる、お汐井(しおい)取り(一番山笠は7月1日、その他の流は7月9日)で身を清めます。
身を清めた日から山笠の奉納が済む15日まで、山笠に出る男達は女性との接触を避けなければいけません。
昔、山笠は女人禁制の祭りであり、詰め所の入り口には「不浄の者立ち入るべからず」という立て札があったそうで、不浄の者とは、喪中の人と女性の事をさしていました。
しかし、平成15年より「女性を蔑視(べっし:ばかにしているなど)したもの」と声が上がったため、立て札はなくなりました。 - 人形のタブー
舁き山(かきやま)、飾り山に飾り付ける人形には「ある人形を飾り立てると縁起が悪い」と言った「人形のタブー」もまことしやかに存在しています。
現在ではあまり気にすることもなくなったようですが、たとえば「武田信玄」の人形を飾った際、山笠が倒れ火事が起こったり、飾り山の前で間違って人が殺されてしまったりしてしまったため、単体で飾り付けることはなくなったようです。
ほかにも、人形にへびが巻きつき山笠が倒れ山と人形が壊れたなどのいわくがあり、避けられているそうです。
6月から準備が始まり、その頃から断ちごとを開始している方がいるようですね。
人形は特に人型を模しているので、なにかと怖いお話がつきものですが、見上げるほどに大きな山笠を実際、目にしてみると怖い話は気にならなくなります。
本番の博多祇園山笠に行かれる際は、熱中症と脱水症状対策を忘れないように気をつけてくださいね。
熱中症対策には冷たいタオルがオススメです!
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