学生の頃聞いたラジオ番組でゲストの方が『漫画や映画などの作品で料理が美味しく描かれている作品は良作が多い』と言われていました。
ゲストはお菓子研究家の方で、料理からわかる物語やキャラクター性の特徴などをまとめた総称を『フード理論』と呼ばれていました。
料理は物語において人間の機微を伝える優秀な装置と例えられていて、何かがはまったように感銘を受けたことがあります。
漫画や映像作品で料理が出てくると見方が変わり、物語の複線探し以外に料理のカメラワークや演出、キャラクターがどんな食事の取り方をしているのかなど物語を深く考察するようになり、別の楽しみ方が増えました。
ほかに料理を美味しく見せるにはどうしたらいいのだろうと写真を撮る際にも考えるようになったのは、この理論のおかげかもしれません。
ちなみに私が作品を見ていて料理の演出がいいと思ったのは、やはりジブリ作品!
食材の肉感、ツヤやテリ、食べている時の描写など豪快で大げさですけど、食事シーンは見ていて楽しくなります。
映像に限らず、文章だけでも食欲を刺激してくる小説家さんもいます。
文章が巧い方は、食材のにおいや味、音の臨場感が自然と思い出されるので、お腹がすいてきます。
例えるなら、梅干しを食べていなくても口の中が梅を食べた時の状態になるような、そんな感覚。
とても「してやられた!」と負けた気分になるのですが、ナチュラルに想像させる巧さはとても勉強になります!
食べることだけが食ではなく、目で楽しむことも食に通じるということで、美味しいもの美味しく演出できるように、これからも観察力や文章力を鍛えていきたいと思います!
最後に趣味で描いてるイラストを!
ミニキャラでかわいいものを描くのが好きなのでよくこういう絵を描いてます。
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