お食い初めとは?
新生児に乳歯が生え始める生後100日頃の時期に、「一生涯食べることに困らないように」と赤ちゃんの健やかな成長を願ってお祝いする大切な儀式です。 地域によっては百日祝い(ももかいわい)とも言います。
お食い初めの献立
儀式では、赤ちゃんに食べ物を食べさせる真似をします。 その献立は一般的に一汁三菜です。 一汁三菜とは、一汁は汁物を1品、三菜は料理を3品の意味を指します。 長寿にあやかり、赤ちゃんと同姓の最年長者が行う「養い親(やしないおや)」が、赤ちゃんに食べさせる真似をして進めます。 お祝い膳のほかには祝い箸、歯固め石を準備します。 食器の漆の色も赤ちゃんの性別で異なり、男の子は朱色(あか色)で女の子は黒色とされています。
使われる料理の由来
赤飯
赤は、古来より魔除けの力や厄払いの力があるとされる色。 そのような色が使われている赤飯は、病気や災難にあうことなく、健やかに成長するようにという願いが込められていると言われています。
お吸い物
貝(特にはまぐり)の汁は、良縁を意味する椀物。 将来、「二枚貝のように、ぴったり合う伴侶」に出会えることを願って用意します。 また、お吸い物の「吸う」には、力が強くなるようにという意味があります。 お乳を良く飲んですくすく育ってほしいという想いが込められています。
祝い鯛
鯛は、語呂が「めでたい(鯛)」に通じる縁起物。 その見た目も「紅白」のめでたい色合わせから、祝い膳に欠かせない魚です。
煮物
煮物に入っている蓮根は先を見通せる力がつくように、里芋は子沢山に恵まれるように、筍はまっすぐにスクスクと育つようにといった意味合いを持っています。 他にも、エビは長寿の意味を持っていたり、精進料理の高野豆腐は邪気を払うと言われています。
酢の物
酢の物として使われるタコは「多幸」に通じ、手が八方へ伸びることから八方へ運勢が広がると言われ、縁起の良い食べものです。 赤ちゃんの歯が吸盤のように順序良く並びしっかり固まるようにという願いも込められています。 また、紅白なますは名前の通り「紅白」でおめでたいですよね。
歯固め石
三菜のほかに「歯固め石」と呼ばれる小石を小皿に置き、一緒にお膳に乗せます。 「歯固め石」は、石に触れた箸で、赤ちゃんの口に触れる「歯固め」という儀式で使われる石のこと。 祝い箸の先を歯固め石の先に触れさせ、その箸先を赤ちゃんの歯茎にそっと当てます。 この儀式には、「丈夫な歯が生えるように」という願いが込められています。
儀式の後は?
儀式が終わった後は赤ちゃんに休んでもらい、みんなで御膳をいただきましょう。 縁起物の料理ばかりですので、しっかり意味を理解してから食べるとありがたみも感じられますよね。 鯛はそのまま食べるのも美味しいですが、鯛めしにしてみるのもおすすめです。
赤ちゃんの健やかな成長を願う一生に一度の儀式ですので、お祝いしてあげたい! その一方で準備の手間があったり、タイミングの調節が難しいなど、そのご家庭によって様々ですよね。 博多久松ではお食い初めセットもご用意しておりますので、是非参考にされてください。
最新情報をお届けします