さて、夏野菜の定番といえばなにを浮かべますか?
キュウリ、トマト、とうもろこし、なすやズッキーニ、冬瓜、オクラやゴーヤなど。
夏はキュウリやズッキーニ、冬瓜などウリ科の野菜が多いですね。ウリ科といえばスイカもそうです。
特にキュウリは90%以上が水分で出来ているため、みずみずしく暑い夏場にうってつけ!
しかしこのキュウリ、実はとんでもないやつだった事を農業高校に通っていた方から聞いたことがあります。
なんと、サラダでは相棒ともいえるトマトと、一緒に食べるとトマトの栄養素を壊してしまうらしいのです!
その方いわく「キュウリの栄養はほとんどないのにトマトから取れる大事な栄養素を壊すからあまり食べなくなりました!」とのこと。
夏になると思い出すのでどういうことだったのか詳しく調べてみました。
キュウリはトマトの栄養素を壊す?
原因は、キュウリに含まれている酵素が問題。キュウリに含まれている酵素は「アスコルビン酸酸化酵素」といいます。
この酵素は『ビタミンCを破壊する酵素』といわれ、一緒に摂取するとビタミンCを壊し、摂取できるビタミンCの総量を減らすといわれています。
そのため、一緒に食べない方がいいといわれているのですね。
実際どういうこと?
アスコルビン酸酸化酵素がビタミンCを破壊するというのは、「還元型ビタミンC が 酸化型ビタミンCに変わる」変異のことを指すそうです。
変異した「酸化型ビタミンC」は体に影響があるものと考えられていなかったため、ビタミンCは変異前の「還元型ビタミンC」のことだけを指していました。
そのため、酵素からの破壊によりビタミンC量が減少したと判断されていたようです。
しかし近年の研究によって「変異した酸化型ビタミンCは体内で変異前の還元型ビタミンCに戻る」ことがわかり「酸化型ビタミンC」も還元型ビタミンCと同じビタミンCとしてみなされるように考えが改まったようです。
ちょっと話がややこしいですよね。
つまり、1度壊されて違う姿になったけど、胃の中で壊される前のビタミンCに戻ったからキュウリとトマトを一緒に食べても大きな問題はなかった!と言うことのようです。
酵素は熱と酸に弱い!
実はこの酵素が強いのは、生で食べていたらと言うお話。
多くの家庭では、キュウリを生で食べる際、塩をかけてまな板に転がしながらもんだり、酢やレモンの入ったドレッシングで食べることが多いのではないでしょうか?
熱を通すことは、あまりしないと思いますが、熱を加えたり酸味が強いものと一緒に食べることでビタミンCの破壊を抑えることが出来ます。
ただ壊されても体内に入ってしまえば大きな問題はないといわれていますので、気にする必要はなさそうですね。
キュウリの栄養素
キュウリは栄養素がほとんどないといわれています。90%が水分ですしね。
でも実はキュウリの持つ栄養素には、むくみを解消したり、解熱作用があったり、がん予防や、血液を綺麗にする効果など女性に嬉しい効果が豊富。
ちなみに日焼けした肌にいいと言われているキュウリパック。実際は、かゆみや炎症を起こしたりすることがあるようなのでオススメされてないようです。
いかがですか?
実はキュウリ、いいやつでした。よかった、これで安心してキュウリを食べられます!
近年は研究も進み、昔言われていた事が実は間違い!と、くつがえってしまうこともあるので情報のアップデートは常にすべきだと痛感します。
しかし、どんなによくても体の冷やしすぎは健康の大敵!なにごとも適量が大事ですよ!
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